早6ヶ月目を迎えようとしている民宿には不思議なことに色々な動物がやってくる。
早朝になると7号室和室と8号室和室西側マドからはリスが木々を行き交う姿が見れる。
夜中になると、この和室の目の前にある雑木林には10頭ぐらいの鹿の群れがやってくる。
夏場早朝5時20分になると何故か8号室の窓際にキビタキがやってきてはくちばしでノックする。
晩秋の夜にはフクロウがホーホーと鳴く。
小さな庭にある大きな岩にはキツネがチョンと飛び乗り一休み。
キツツキがやってきては軒下にまん丸い穴を開ける。
このところ頻繁に目の前を雄の緑色にひかり輝く大きなキジが横切る。
エサ台にはオナガやシジュウカラ、イカルなどが頻繁にやってきては奇麗な声でさえずる。
前オーナーからはこのようなはなしが全く出てこなかった。ということは、以前はこんな事態にはなっていなかったのであろう。
きっと民宿内から漏れ出る楽器の響きが関係しているのでは…? と最近思うようになりました。
22年前のオペラ歌手修行時代に演技の公演で『セロ弾きのゴーシュ』をやりましたよ!
いまでもはっきりと覚えている台詞第一声が『ゴーシュ君~ン!!』 私は先生役でした。
実は22年前のこの時にはすでに民宿開業構想と計画は立ち上がっていたのです。民宿開業まで随分と時間がかかってしまいました(笑)宮沢賢治作品初めての出会いは小学校の頃。図書館にあった銀河鉄道の夜を夢イッパイに読もうとしたら内容が良く解らなくてショックだった!これだけ面白いタイトルなのに…、いつか大人になったら解る時がくるのかな~?なんて思たのを想い出す。。グラッチェは読解力のない子供でした。
そして八ヶ岳の麓に移り住んで最近になって分かったったことが…
『宮沢賢治執筆活動が隣町の韮崎におられた友人宅であったこと。韮崎の夜の高台からの眺め、そして八ヶ岳周辺がお気に入りだったこと』
風の又三郎(風野又三郎)や銀河鉄道の夜などには八ヶ岳周辺のエキスが凝縮しているようです。すべて岩手が舞台だと思い込んでおりました。まるで、これまでの宮沢作品との出会いが、西洋民宿で結びついたかのようです。
西洋民宿 魔法の笛 ではゴーシュ君のセロの音に惹かれてやってくる動物達と同じようなことが起こっているんです!
そこで…
宮沢賢治作品との出会いを大切にすべく、これからは宮沢作品の絵本を増やしていこう。。
同じタイトルでも色々な絵描さんで種類を増やすのも面白いですね。
そして…
これからはゴーシュ君のようにイッパイ練習しちゃいます。
チェロではなくてウッドベースですけど…。
小さな民宿ですが、心より皆様のお越しをお待ち申し上げております 民宿スタッフ一同より
八ヶ岳麓は小淵沢の宿 西洋民宿魔法の笛 0551-36-6554
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